第132回 大会 参観者の感想より
 

                                                       会場 宮城県東松島市立矢本東小学校

                                                        期日 平成25年7月30日〜8月1日

昨年に続き今回も、2日目の31日と3日目の1日に感想をお願いしました。感想を書いて下さった方に感謝申し上げます。以下、ご質問やご意見等に応えたいと思います。不充分なところは、宮城いずみ会におたずねください。感想と会長の所感を記します。


<31日>

   芦田式のことは、ずいぶん前に聞いて興味を持ちましたが、しばらく忘れていました。今回、案内をいただき参加しました。先生方の二日間の授業で「七変化」についておぼろげながら全体像が分かりました。竹のむちも、その音のよさに、ぜひ、竹甚から購入しようと思います。そして、授業でやってみようと思います。国語の基本 よむ(とく) かく をしっかりおさえ、ていねいに取り組んでいるのがすばらしいと思いました。先生方の板書も美しかったです。ありがとうございました。   YM

 学級で「七変化の教式」で授業をしてみてください。その楽しさが実感できます。実践してみて疑問点が生まれたらホームページをご覧くださるか、宮城いずみ会におたずねください。


 初めて参加させていただきました。
    印象に残ったことは

@ 立って音読するときの声の大きさや速さの指示座って聞く人は、本を立てて考えながら聞く等の指示をしてから読ませたこと。
A 板書の字をゆっくりていねいに書いていること
B 一斉に音読するときには、板書したことをもとに考えるときには、机の上の道具を机の中に入れてから行うこと
C ムチの使い方について
等々です。
 授業の中で児童は、よく考えていたと思いますが、音読の時間は、1時間の中にもう少しあってもよいのではと思いました。
    OM

  この指導法では、集中させるように、それぞれの場面で先手を打っています。指示を明確に出し、事後にその評価を示し、意欲的に取り組む学級の雰囲気作りに努めます。
  音読を大事にしている指導法ですが、「読む・聞く・書く・話す」活動をバランスよく組み込み、考える楽しさを追求しています。子どもは分かると楽しいと感じ、国語が好きになったといいます。百校の実践で得た感触です


    本日は、たいへん貴重な授業実践を見せていただき、ありがとうございます。
 5年/森林のおくりもの/6年/生きる/いずれも題材を大きく、しかも詳細にとらえ、教えるべきところを明確に教えている印象があります。
 谷川俊太郎さんの[生きる]の授業は、情景が目に浮かび詩の読み取りについてのすごい可能性を感じました。そのときどきの子どもの実態に応じ、どこまで読みとるかを変えていけるのだなと考えました。
      OT

   概観の指導を大事にしています。全体が鳥瞰できるように「森林のおくりもの」の指導も、どの子にも分かるような工夫があります。
   詩を読むということは
  自分を読むということ
と、谷川さんは「生きる」わたしたちの思い という本に書いています。


   今回、初めてこの会に参加し、今までの自分の国語の授業へ概念が大きく変化しました。
 一つ目は、板書です。「構造化された板書」がどの授業でも大切にされています。本文に書かれている文章をそのまま書き写したり、子どもの発言をそのまま書いたりしていましたが、今回の授業では、キーワードとなる言葉だけでまとめていました。それだけで授業の内容を理解することができるのだと実感しました。
 二つ目は、教材の研究についてです。今日4つの授業を見させていただきましたが、どの授業も深く読みこまれていることを、見ているだけで実感できました。授業の進め方も、板書も、この教材の深い研究が必要であるのだと思いました。
 短い時間でしたが、本当に現場ですぐ使いたくなるようなワザ、工夫がたくさん学べました。
    SN

よい出会いになりました。私も嬉しくなります。
  この指導法では、視写させたら、考えることに集中させ、分かる喜びを味わわせます。それが、結果的に強く印象に残るのです。そこで、何を考えさせるかを教材文から読み取ることに努めます。自分が納得するまで教材文を読んで授業します。日常では、詰められないところまで大会では詰めることになります。授業者の成長の糧になるのです。参観者もですが……。


   ありがとうございました。
 机上整理して黒板に集中させる、待つなど、自分が忘れていたことをたくさん思い出させていただきました。
「木かげでごろり」では、さし絵を読み解く楽しさを知りました。他にもたくさん学ばせていただきました。学校に戻ったら早速伝講します。
                                                                MK

 さし絵は、作品の印象の強いところを画家が描いています。ですから、第一次指導概観に使えるのです。「一つの花」のさし絵も見るとそのことが分かります。今後の指導の参考にしてください。 


   貴重な授業を見させていただきありがとうございます。
 私自身の授業と比べた時、学ばせていただいたことが数多くありました。
 一つ目は、板書についてです。私は、普段たくさんのことを板書し、ノートに書かせていることに気づきました。大切な所、要点を(短く)押さえると、子どもはよく理解することができると気がつきました。そのためには、教材研究をしっかり行うことが必要であると感じました。また、板書を丁寧に書くことで子どもたちも丁寧に書けるようになると思いました。
 二つ目は、子どもをほめ、明確に指示する大切さです。ほめられることで、子どものやる気も向上し、集中して取り組んでいたと思います。
 今回の授業で学んだことを、授業に生かしていきます。特に、教材の中で何が大切なのか、教材研究をしっかり行っていきます。
 本日は、ありがとうございました。
   FY

  長く事務局長をされていた倉員先生(芦田先生の孫)が、人様の壇を見るときには「自分の案をもって見なさい。きっと、自分の成長につながります」と話されていました。確かに実感です。
 子どもは吸収力もありますが、忘れることも得意です。大事なことをほんの少し心に残すことが、どの子も育てることにつながるのです。自分から学ぼうとする気を起こさせることにもつながるのです。「自らが楽しむことが大事だ」と教えられました。


今日は、素晴らしい授業を見せていただき、ありがとうございます。
 今までの自分の授業を振り返るよい機会となりました。細部にわたる教材研究のもと行われている今日の授業を拝見し、丁寧な言葉かけ、丁寧な板書により児童の読み取りが深まるのだなあと思いました。
 これからの自分の勉強に生かしていきたいと思います。
      OY

 自分の学級で実際にこの指導法でやってみてください。特に、説明的文章がやりやすいと思います。教式のホームページに筆録がアップされています。参考にしてください。きっと、子どもが喜んでくれますよ。


 先生方の文字を書くスピードに驚きました。教師が一文字一文字、ゆっくり丁寧に書く姿を見せることで、子どもも丁寧に書こうとする意識を持てるのだと思いました。
 また、板書の内容についても、短い言葉で精選しておかなければいけないと思いました。
 自分の普段の授業について、振り返るよい機会となりました。 
  CY
 
  視写の時間を設けることによって、師弟同行ができるのです。一心に書くということで教師も児童も育つのです。体調によって書くことに集中する難しさを感じます。心が乱れていると誤字脱字が出てきます。不思議です。


 参観させていただきありがとうございました。
<印象に残った点>
・板書の量 量がとても少なく、本当に必要な所だけを厳選していると感じた。
・指示棒 棒を使用するだけで子どもの集中力が戻ったように感じた。棒をどのように取り扱っているのか知りたい。
・授業の途中で物を全てしまうこと 普通の授業では、逆の指導を行ってきたので、非常に新鮮だった。頭で考える。手遊びが減る。姿勢という面で有効だった。
 大変参考になる点がたくさんあり、勉強になりました。今後の指導に生かしていきたいとおもいます。本当にありがとうございました。
  「3年 木かげにごろり」 
  無記名

  第一次概観では、短く書きます。メモ風に書くのです。その区画に小見出しをつける感覚といってもよいでしょう。3年は影の場所を書かせています。これで、この話を鳥瞰できます。
 五よむで指示棒()を使うのは、四かくでの個人作業から一斉指導に集中できるように、また、力の弱い子も読み方のお稽古ができるようにするためです。学級でも試みてください。


 <3年木かげにごろり>
参考になった点
・ 木かげのびによって区画していたことで、絵とも対比しやすく子どもたちにとっても分かりやすくなると思った。
・ 第一次の全文概観の6とくで、番号で「〇〇なのは何番?」と聞くことで子どもも答えやすくなると感じた。
・ 終わりに、次時の予告だけでなく疑問を投げかけ、余韻を残すことで「知りたい」「読みたい」という学習意欲を引き出せることが分かった。
もっと知りたい点
・ むちの使い方

・ 第三次からの展開方法
  同じように、会話文や重要な一文のみ板書し、といていくと良いのか。また、単元の終わりは、どうまとめたら良いのか。
    無記名

 <二とく><六とく>でも、子どもが答えやすい問いを工夫します。それが、教科書に書かれている言葉で答えられる問いです。そして、自然な流れがでるように問いを組み立てます。
 余韻が、自覚を育てます。
  教式のホームページをご覧ください。いずみ会のホームページもご覧ください。(第三次指導)
   私は、単元の終わりに感想文を書かせ、作文批正の授業をします。個々の受け止め方の違いを楽しみます。


<1日>

 先生方の丁寧な言葉づかいに日本語の美しさを感じることができました。
   同様に、板書の時の運筆も、子どもを引き込む力を感じました。

 ありがとうございました。
          無記名
 
  教材をしっかり読み、要点を外さないように工夫すると、ゆっくり書く時間の余裕が生まれます。上手より丁寧に、白さが出るように板書します。それが、子どもの心に残るようです。お試しを!


 3日間、授業を参観させていただきました。子どもたちが授業に引き込まれていく様子が見られ、一日目、二日目、三日目と、しっかり学んでいることが分かりました。
 初めて国語教壇修養会に参加しましたが、たくさん学ばせていただくことがありました。限られた時間の中で、教えなければ……と思うことがたくさんありますが、十分に吟味すれば焦ったりあわてたりすることがないのかもしれないと思いました。
 ノートを書く時、先生方の板書もとても時間をかけて書いていますが、どのような意図があるのでしょうか。私は、ついつい急いで書いてしまいがちです。
 たくさん学ばせていただきました。どうもありがとうございました。
      NA

  3日間も参観してくださりありがとうございます。
 大会では、教材が決まって2か月間、ゆっくり読み込みます。この教材の核心は何かを自分が納得するまで読みます。その上で、腹を決めて授業に臨みます。如何に捨てるかが大事だと教えられてきましたが、難しいことです。
 ゆっくり書くことは、一番丁寧に読むことです。どの子にも読み書きの力をつける時間だと考えるからです。


 今日は貴重な授業を参観させていただき、ありがとうございました。
 授業は子どもの思考を最大限に引き出すものであり、そのためにどんな手立てをとればよいのか考えさせられました。
 一時間で、あれもこれもとたくさん教えたくなるのですが、この時間は、これに絞って考えさせようとすることで、子どもがより深く思考をめぐらせるのだと感じました。
   また、機会があればぜひ参観させていただきたいと思います。本日は、本当にありがとうございました。 
  ES 

   「読む・聞く・話す・書く」の4領域を結びつける活動が「考える」で、そこを大事にします。想像したり、関連付けたり、大事なことを発見させたりする問いを工夫し、分かる喜びを味わえるようにと準備を重ねます。それを具体化するのが授業で、その「技・芸」を磨きます。教壇修養会がその場になります。


 授業を進めていく時の教師の「待つ」という時間がとても大切だということをあらためて感じました。また、子どもとのアイコンタクトでのあいさつなど、一人ひとりの子どもが自分のことを見てもらっていると実感できることがたくさんあり勉強になりました。
 素晴らしい授業を見せていただきありがとうございます。 
   無記名

  教師もですが「待つ力」を育てる指導も大事なのです。
   初めて出会う子どもたちとの授業では、どう受け入れられるかが大切です。低学年はアイコンタクトをとると、不安が親しみに変わります。


   今日は、静かな中に先生方の熱い思いが伝わる授業でした。ことばひとつひとつを大事にされていることを感じました。
 板書のていねいさ、文節で区切って書かれていること、音読する時の指示棒の使い方、・・・や の使い方、参考になりました。
 授業の終わりの音読は授業の中で読んだときと読み方が変わった気がしました。それだけ、子どもたちの中で読みの深さがあったからだと思います。 今日は、本当にありがとうございました。
   無記名

  いずみ会では、教育的配慮を大事にします。どの子も、自尊感情が高められるように授業を進めます。自分の精一杯を出せばよいことを知らせ、そこを認めるようにしています。どの子も独り立ちできるように基礎・基本を繰り返し指導していきます。
 読み声の変化に気づかれた観察眼に敬服します。


 本日は、文学的な文章や説明文、詩など多様な授業を見させていただきありがとうございます。
   音読のさせ方や視写の仕方はとても参考になりました。
 特に勉強になったのは、4年生の「一つの花」の解釈です。

(お父さんは、それを見て、にっこり笑うと、何も言わずに汽車に乗っていってしまいました。ゆみ子のにぎっている一つの花を見つめながら……。) 私は、「にっこり笑う」はゆみ子に初めて“喜び”をあげられた満足感だと思っていました。なぜならp114で「喜びなんて、一つだってもらえないかもしれない。」と話していたからです。
 また、「何も言わす」と「見つめながら」は、もうゆみ子に会えないという悲しみと自分のあげたコスモスが最後の喜びになってしまわないかという不安が表れているのではないかと考えていました。それは、「にっこり笑いながら」ではなく「にっこり笑うと」とお父さんの表情が変わったんだと感じたからです。そのため、お父さんとお母さんの「安心」という捉え方には、思わずうならされてしまいました。子どもたちの反応もなるほどと感じていたようなので、そういう捉え方もあることが分かり、とても勉強になりました。
   校内研究として文学的な文章での授業づくりに取り組んでおり、教材解釈の難しさを感じています。私自身も音読と視写を大切に、もう一度教材と向き合ってみたいと思います。 
      SK

   どの教材も、読みの指導は七変化の教式で指導します。文章を読むということは、その文章の個性()を読み取ることです。子どもの求めていることは、読んだ文章の中身がよく分かることです。別な言い方をすれば、文章の心に触れたと感じることです。
 授業をするときには、先ず自分がその文章に感動することです。文章の心をつかむことです。
 「一つの花」を授業された竹岡さんは、この作品から「夫婦の情、親の子への愛」に感動したのでしょう。そこを授業に生かしています。
 私には、家族に寄り添って淡々と描かれていることで寂しさが直に伝わります。そこから、私は授業を考えます。
  来年度からは、この作品は読書教材になる……。


本日は、授業を見せていただき、ありがとうございました。
  音読し、書き、考えるという流れによって、子どもたちの思考も深まり、私自身も、基本的な部分を大切にしていきたいと思いました。

 低学年から高学年までの全ての子どもたちが授業に集中して取り組んでいました。一つ一つの言葉掛けに重みがあり、考えさせられました。
 ありがとうございました。    
   無記名

  国語の授業を一言で言えば、読んで考える授業です。この授業では、子ども達に読んでは考え、書いて(手で詳しく読むこと)は考えるという、学習法を体得させていることにもなります。教師からすれば教材を読むこと(教材研究)と案を立てることが重なるということになります。


 お忙しい中、大変すばらしい授業を見させていただき、ありがとうございます。
  「声に出してみよう」や「生きる」の授業から国語・日本語のリズムの美しさや音の面白さを改めて感じました。竹岡先生の導入にありました「お父さんのことを考えて読んでみかたか」ということや、橘田先生の詩の楽しみ方の教え方が教材文を味わうということに結び付き、納得しました。
   板書を読ませる速さも、学年問わずに練習していかせることが大事だと感じました。ノートへの視写も同様です。積み重ねが子どもたちの力になることを忘れることなく、2学期からも取り組ませてみたいと思います。
   本日は、矢本東小の子どもたちと同じように授業を受けられたことを嬉しく思います。大変勉強させていただきました。
    無記名

  少しでもお役にたてることがあれば幸せです。
  それぞれの授業者の工夫を感じ取ってくださりありがとうございます。
  どの子にも力をつけることが大事です。国語の苦手な子にも楽しく授業を受けてもらうことを考えています。そのための配慮がいろいろなところに表れています。出来るだけシンプルな授業を心がけています。その方が、子どもも教師も楽なのです。


   本日は、たくさんの授業を参観させていただきましてありがとうございます。
   子どもたちが落ち着いた雰囲気の中で一生懸命に考えたり、読んだり、書いたり、発表したりしている姿を見てすばらしいなと感じました。
   まず、先生方が子どもたち一人ひとりに目を配り、気を配り、向き合って一緒に授業を作っていることに深く感銘いたしました。そして、発問や指示が明確で子どもたちが集中を保って学習に取り組んでいたと思いました。
   声の音量を示したり読むリズムや速さなども示したり、子どもたちがしっかりとおさえて音読に取り組むことを勉強させていただきました。
   さらに、授業者の思いが明確になっており、しっかりと教材研究をして、ここを考えようというときに、授業者の考えがまとまって示されていることも学びました。
   貴重な授業を提供していただきまして、本当にありがとうございました。
      無記名 

 
今回は、いろいろなタイプの教材で大会ができました。よい修養会になりました。
  いずみ会は、不思議な会です。授業前は、意見を求められれば自分の考えを伝えますが、深入りしません。授業者の今納得したところやってごらんなさい、というスタンスです。授業には、その時の自分がすべて出ます。その現実に即して、各自が考え、成長の糧にしています。授業の方向性に間違いがないかどうかを点検するのが修養会です。指導部長が、その責任者ですが、今は空席です。
 


子どもの思考を高めるために吟味した働き掛けがなされた授業を見させていただきました。
   読みとばし、読み間違いをする子に対して、指摘をなさっていました。子どもは最後まで読み続けていて、指導者にも音読した子にもびっくりさせられました。担任でなくとも、しっとりとした授業が成立するという事実、これは、すごいと思いました。
   ゆっくり大きな声で読む、視写、立腰を大切にしたいと思います
         無記名
   
   
現実肯定という児童観を大切にしています。そこからどうしたら先に進むことができるかを示し、その努力を認めます。すると、子ども達は落ち着いて授業ができる学級を作ります。その雰囲気の中で、どの子も育つことができるのです。


 今回初めて国語教壇修養会に参加させていただきました。
 1時間目から4時間目までの授業で、教師が多くを語らず、子ども達に考える時間や視写する時間を多くとり、考えを深めていくということに驚きました。今日の授業でつかませたい(学びとらせたいこと)を一つにしぼり、それに向かう姿勢に多くのことを学びました。
 先生方の始まりのあいさつ、音読の後の声掛け、机間指導の仕方、そして、板書と、本当に子ども達のことを大切に思っているその思いが伝わってきました。
 これからの授業づくりや学級づくりにぜひ参考にして努めていきたいと考えております。
 ありがとうございました。
          無記名

 七変化の教式(指導法)の本質をしっかり捉えていらっしゃることに敬服いたします。大事な一点(文章の心)を目指して授業しています。毎時間一つの問いで貫くようにと教えられています。視写した語句・部分で焦点化できるように案を立て、考えを深めやすくしているのです。すると、無駄がなく自然な流れの授業になってきます。 


   今回で3回目、参加させていただきました。(31日の感想)
 授業を見せていただき、教材研究の深さを感じました。
 近藤先生の授業では、法隆寺についての説明を詳しくされ、また、ヒノキはどこに使われているかを示すことで、子ども達がより教材を身近に感じながら読み取っていくと思いました。
 詩「生きる」の授業では、連を分けて授業をされていること、連と連が関連して、ができていることにづかされました。
 教師は、どこから文章を切り込んでいくか。何を子ども達に気づかせるために、どのような発問をするかは、やはり教材研究の深さにあると思いました。
 今回もたくさんのことを勉強させていただきました。ありがとうございました。
          KK

  教材として読むということは、教師として納得するまで読むということです。疑義が生まれた時、教材文の中に答えがある場合もあれば、辞書・事典・参考文献に当たらなくてはならない場合もあります。しかし、授業で大事なことは、調べたことを追加することではありません。教材文がより子どもに分かるようにすることです。


 全ての感想にお応えすることができませんでしたが、意のあるところを酌んでいただければありがたいです。
 疑問点や課題がありましたら、定例会に参加されるか、芦田教式のホームページを検索してください。いろいろと過去の国語教壇修養会の筆録等もアップされています。

   平成26年8月7日  いずみ会  会 長

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