〜 第 1 3 4 回 大 会 〜



第134回 芦田恵之助先生の実践に学ぶ授業の会 報告

8月17日(水) 第一日目

台風7号が近づくとの予報を受け、16日に校長先生と副会長が相談し、翌朝6時に児童の登校の可否を判断することにした。
その結果、予定の変更を決めた。第一日目の授業はなしとして、2日目以降の授業は、日程通りとした。
そして、10時から午後の講座の1つを繰り上げ、午後は、作文指導と新たに教材研究(立案ノートの作成)を付け加えることにした。
参加申込者にはその旨を連絡し、宿舎に泊っていた者は9時ごろ学校に行き、板書練習などをした。
改築して2年目の東松島市立矢本西小学校は明るい雰囲気で、会場の多目的ホールは授業参観するにはちょうどよい広さであった。
強い雨の中を集まった40名程度で講座が始まった。

「読みの第一次指導」について 参考資料(会の後、追加した部分もある)

「道具を使う動物たち」(東書3年上)を教材にして第一次指導・概観の立案演習を行う。   資料

 課題1 仮の区画を考える。 
 課題2 題名を考える。
 課題3 区画と手引きを決める。
 課題4 手引きし従って語句を書きだす。
 課題5 「ひびき」を考えよう。(省略)
 課題6 書き出された語句を関連付け、区分する。

「作文の指導」 資料  @ ・ A

 台風で3日目の批正の指導の所へ記述の指導が移った。
 それも活用しながら話を進める計画があったようだが、ご自身の体験を交えながら記述の指導の話をする。

 1 文話 
 2 文題発表
 3 記述
 4 自己批正
 5 提出

 批正の指導
  子供作品を丁寧に受け取り、批正の時間までにその準備をする。
  評や細かな添削は原則しない。読んだ回数を右上隅に何重丸かで示す。3回以上は三重丸にする。添削記号を決めて、記号で示す。
  作品を読み込むことに注力し、子どもの心を汲み取ろうとする。読みながら、批正の時間に扱う作品を選んでいく。偏らないように名簿などに記録する。

 1 総評 
 2 点呼     5〜8名程度
 3 優良文朗読  2・3名
 4 聴写     1名
 5 細評

8月18日(木) 第二日目  (この会では 指導案等は出しません。 桐田の私案を授業後に授業者に渡しました。   資料 @ A) 

 1校時 よう日と日づけをおぼえよう (1年)絵を使って概観 四かくは、よう日の部分以外を書く 六とくは、大事な日を考えてから暗唱
 2校時 もうどうけんの訓練      (3年)第一次指導 題名を糸口に 盲導犬に関係する漢字二字の熟語を書く 訓練と練習を手掛かりに心の通じる家族へ
 3校時 古文を声を出して読ん…   (5年)第一次と第二次指導 3つの古文の名前と特徴 竹取物語視写 重要語句(漢字)を押さえて 暗唱(1人)
 4校時 ヒロシマのうた         (6年)長文で<一よむ>に30分 「ヒロシマ」ら世界の被爆地広島を 稲毛さんの関わりを書き出す(家庭学習へ)

 午後 今日の授業について(講評) 第二次指導(前日の続きで) 第三次指導(形式の指導 元指導部長の笠原先生の「かさこじどう」の録音を元に)  資料

8月19日(金) 第三日目 (この会では 指導案等は出しません。 後日、筆録で確認しましょう。 桐田私案 資料 B C D

 1校時 作文(記述)          (4年)自己紹介 文題発表2名 記述3分程度で全員書き始め 沢庵石となって見守る 時間内に終わらに子は続くと書く
 2校時 いろんなおとのあめ     (2年)絵を使って雨の音を確かめ 全文視写 いろいろなおとのあめの喜びを「あめ あめ あめ あめ」と4語で示す 
 3校時 古文を声を出して読ん…  (5年)3つの古文の書き出しの確認 平家物語は戰の話 紅白の旗が目印 敗れた平家の話 全文視写 全員で暗唱
 4校時 ヒロシマのうた         (6年)稲毛さんの関わりを書き出す(家庭学習の確認) 書き出した言葉 原爆とヒロ子(ミ子)の危機に立ち会う稲毛さん
      授業後 今日の授業について(講評) 挨拶(教育長・学校長・会長) 散会 



芦田恵之助先生の実践に学ぶ授業の会要項

芦田恵之助先生は、全国を授業されて回りました。同じ教材を何回もされているようですが、毎回、朝起きて教科書を読まれたようです。
「日々の教壇は日々の創作でなければならぬ。」と恵雨(芦田先生の雅号)語録にも残されています。
ご自身も劣等児だったのでと、「劣等児は、教師の温かき視線のもとにのみ育つ。」と、書き残されています。

その芦田先生の正風を後世に残そうと鈴木佑治先生が公開授業の会・いずみ会を始められたのが1948年です。

授業を通して「子供も授業者も参観者も共に育つ実践の会」を今夏も開きます。


子供の自立を促し、わかる喜びと授業への集中力を育てる工夫を磨き合います。

授業者も安心でき、子供も安心できる学級経営のコツを学び合います。
初めての方も気軽にご参加ください。
国語の授業に悩んでいる方、楽しい国語の時間にしたいと考えている方の参加をお待ちしています 。
国語の授業ばかりか、専科の先生方も学ぶことが多いと感想を寄せておられます。
小学校教員必見の公開授業の会です。

宿泊で参加希望の方は、下記メールにご連絡ください。(定員20名)  1泊3食 1万円
E-mail izumikai100【at】hotmail.co.jp (【at】は@マークです)
通いで参加希望の方は、下記にファックスでお申し込みください。
矢本西小学校 FAX 0225−82−6612
第134回大会参加  氏名・学校名・参加日記入で 
 

    授業    17日 1校時(4年 作文・記述)   2校時(3年 もうどう犬…)     3校時(5年 古文を声に出…)  4校時(6年 ヒロシマのうた)
           18日 1校時(1年 よう日と日…)   2校時(3年 もうどう犬…)     3校時(5年 古文を声に出…)  4校時(6年 ヒロシマのうた)
           19日 1校時(4年 作文・批正)   2校時(2年 いろんなおとの…)  3校時(5年 古文を声に出…)  4校時(6年 ヒロシマのうた)
                
    講評    17日〜19日 今日の授業について(17日・18日は午後の最初に、19日は4校時の終了後に)
   
    講座    17日 作文の指導  読みの第一次指導   質疑応答
           18日 読みの第二次指導  第三次指導   質疑応答 
            

   *  宿 舎 三好(さんこう)旅館  〒981−0502 東松島市矢本字河戸14 電話 0225−82−3014  仙石線矢本駅 徒歩2分

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